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Press release

2008年9月1日
GEヘルスケア バイオサイエンス
“細胞夜話”単行本、本日発売 - メール読者の要望にお応えして書籍化”

GE Healthcareの一員であるGEヘルスケア バイオサイエンス株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:渡邉温子)は、メールマガジン「バイオダイレクトメール」にて連載していた“細胞夜話”を、読者の皆さまからのご要望にお応えし、このたび書籍化、本日より全国書店にて発売いたします。

細胞夜話(さいぼうよばなし)単行本
定価(本体952円+税)
Amazon紀伊國屋書店等の書店にてご注文いただけます。
(弊社では販売いたしておりません。)

● 詳細情報 ●
“細胞夜話”は、弊社の月刊メールマガジン「バイオダイレクトメール*」にて、2005年5月から2008年3月まで連載された全31話を書籍化したものです。大変多くの皆さまから書籍化のご要望をいただき、このたび実現の運びとなりました。
細胞夜話のコンセプトは、「細胞を扱う研究者が飲み会で話す余談のネタを提供する」で、細胞に関するトリビア的な話題を幅広く調べてまとめています。
尚、“細胞夜話”の売上の一部(または全額)を社会貢献活動に取り組んでいる団体・機関へ寄付することを予定しております。

* バイオダイレクトメール詳細 http://www.gelifesciences.co.jp/newsletter/biodirect_mail/index.asp

● 著者 藤元宏和(ふじもとひろかず)について ●
2000年、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修士課程修了。同年、株式会社ニッポンジーン入社。遺伝子研究用試薬のサポートなどを担当。
2005年、GEヘルスケア・ジャパン株式会社の前身 アマシャム バイオサイエンス株式会社に入社、現在に至る。
現在バイオダイレクトメールにて、「細胞夜話」を継ぐ「生化夜話(せいかよばなし)」を執筆連載中。


細胞夜話表紙イメージ

● 一部記事紹介:「第9話:母国語で書いてしまったばかりに - Helicobacter pylori」より抜粋 ●
1982年、オーストラリアのRoyal Perth Hospitalのロビン・ウォレンとバリー・マーシャルがヒトの胃かららせん状の菌を単離・培養することに成功しました。当時の定説では、胃には細菌は生息することができず、胃炎や胃潰瘍はストレスの結果であるとされていました。しかし、彼らはこの菌が病原体であるという新しい仮説を提唱しました。研究が進んでこの仮説が正しかったことが証明され、2005年に彼らはノーベル賞を受賞しました。
しかし、胃に存在する菌に気づき、病気との関連を指摘したのは、実は彼らが最初ではなかったのです。

〜 母国語で書いてしまったばかりに - 忘れられた研究と誤った定説 〜
今から130年以上前の1875年に、世界で最初にヒトの胃の上皮かららせん状の細菌をドイツの研究者が発見しています。しかし、その菌を培養できなかったうえに、胃は強酸性で細菌の生存には適さず、腸の細菌感染に対する防御機構として機能しているとして、細菌学黎明期になされた、このドイツの研究者による発見は忘れ去られてゆきました。

続いて1886年に、ポーランドのジャウォルスキーが胃の沈殿物かららせん状の細菌を発見しました。彼はその菌をVibrio rugulaと名付けました。彼は胃の細菌についての研究を進め、胃から見つかるらせん状の細菌Vibrio rugulaは胃疾患の病原菌ではないかとする仮説を提唱し、1899年に出版された「胃疾患のハンドブック」に収められました。本来であれば、これがHelicobacter pyloriの最初の研究例となったはずですが、ポーランド語で書かれていたために、他国の研究者に対するインパクトはほとんどありませんでした。また、当時の培養技術ではHelicobacter pyloriの培養は不可能であったこともあり、彼の業績も時の流れの中に消えてゆきました。<後略>


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