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IN Cell User's Day 2010 講演要旨

積層細胞シートを利用した新規薬剤評価テンプレートの構築

大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻 紀ノ岡 正博

正常および腫瘍組織内への血管内皮細胞の遊走に伴う血管新生は、組織内への酸素、栄養供給を担っており、その機序解明のためにもin vitroにおいて解析可能なモデルの確立が切望されている。しかしながら、正常組織またはガン組織内における血管内皮細胞の遊走をモデル化した、in vitroにおいて評価可能な系は未だ構築されていない。そこで、我々は、細胞シート積層化技術を利用した培養フォーマットおよび蛍光観察・画像取得・解析による解析フォーマットからなる新規な薬剤評価テンプレートを構築することを目指している。特に、培養フォーマットとしては、積層細胞シート(板状細胞集塊)を形成する充填細胞、細胞挙動観察の対象であるターゲット細胞、外部からの刺激としての薬剤からなるものを設計する。

ヒト骨格筋筋芽細胞(充填細胞)を用いた単層細胞シート作成後、5枚積層させた積層シート(板状集塊)を作成した。予めHUVEC細胞(ターゲット細胞)が接着している培養容器上に、本積層シートを転写し、培養フォーマットを構築した。本培養フォーマットにおいて、充填細胞をCellTracker Orangeで、ターゲット細胞を蛍光抗体(CD31抗体)にて染色を行い、共焦点レーザー顕微鏡にて組織内におけるHUVECの挙動を三次元的に観察・定量評価した。さらに、よりハイスループットへの展開を目指し、内皮細胞ネットワークの定量評価をIN Cell Analyzer 2000においても実施し、提案する新規薬剤評価テンプレートのHCSとしての有効性を確認した。

また、同様な操作で、充填細胞を、非小細胞肺癌由来の株化細胞であるA549細胞とした培養フォーマットについても検討した。どちらの充填細胞内においても、HUVECは、活発に遊走し、HUVEC間での結合の形成を定量的に評価することができた。

今後、本培養フォーマットが、充填細胞とターゲット細胞のパラクライン効果や充填細胞の流動性を考慮した血管ネットワーク形成の評価テンプレートとして有望であることが示唆された。


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