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富士フイルム者の開発担当者 インタビュー LAS、Amersham Imager 600シリーズ 開発秘話 第1話

本日から2回にわたり、LASシリーズ、Amersham Imager 600シリーズの開発担当者の富士フイルム株式会社 ライフサイエンス事業部 伊神 盛志様に開発にまつわるお話しを伺っていきたいと思います。

伊神様は、LASの開発に長年携わっていらっしゃるとのことですが、具体的にはLASシリーズのいつ頃からでしょうか?

実は、LASができる前からなのです。かれこれ20年ほど前でしょうか。
1990年前後、それまでは放射線でウェスタンブロッティングをするのが当たり前で、BASシリーズが好評を博していました。ちょうどその頃、現GEヘルスケアの前身の1つであるアマシャム社がECLシリーズを発売し、化学発光を用いてより安全で手軽に検出をする、ということがだんだんと世に認められるようになっていきました。
そこで、富士フイルム社(当時社名:富士写真フイルム社)でも、より時代に即した次の製品の開発をしようということになり、社内の別プロジェクトで大きなCCDを開発していたところだったのもあり、CCDを使った化学発光検出にフォーカスしました。
これがLASシリーズの開発の始まりです。1994か95年頃だったかと思います。ですからちょうど20年ですね。

20年ですか!まさにLASの父という存在でいらっしゃいますね。
さて、LASシリーズはこの20年間、時代にあわせて進化し続けてきているわけですが、その歩み、背景などを教えていただけますか?

はい。まずは、大きなCCDを作ることができるようになったことで、第一世代のLAS-1000ができあがりました。さらに次のLAS-3000では、それよりもさらに大きなCCDができるようになり、システムとしての幅も広がりました。
そして何よりコンピューターの進化には助けられています。パワーが大きくなり、処理スピードも速くなったことで、大きなデータを簡単に取り扱えるようになったのはものすごい進歩です。
近年では、話題のiPadも簡単に扱えるようになってきて、今年発売したAmersham Imager 600にもiPadを採用することができるというところまで来ている、という状況です。
それからLEDですね。実用的な青色LEDが登場したのが1993年頃だったと思います。その応用としてLAS-1000に青色LEDを搭載しました。当時からエチジウムブロマイド染色を行いUV光でゲルを見るという技術はあったわけですが、SYBR Green染色は青色の光で励起できますから、ちょうど青色LEDがマッチしていたのです。その後もどんどん出力が上がってきていて、それがさらにコンパクトになってきています。

なるほど。時代にあわせて進化しているということがとてもよくわかります。
逆に、LASの発売当時から変わらないところ、維持しているコンセプトなどがありましたら教えてください。

そうですね。LASは開発当初から、微弱な発光像を確実に短時間で撮れるようにということにこだわってきました。
化学発光の場合、元来X線フィルムでコンタクト露光するというのが基本です。それに匹敵する画像が撮れるようにということで、大きなCCDと明るいレンズが一番大切だと考えています。
ですので、レンズについては、初代のLAS-1000の時から、開放値(F値)0.85という設計で作り上げ、それに大きなCCDを組合せて開発をし続けています。

具体的にはどういったことでしょうか?

まず、CCDからご説明します。
コンパクトデジカメに使われているCCDの多くは、2/3型もしくはもっと小さいものが使われているのですが、LAS-1000のCCDは1997年当時から1.0型より大きいものを使っています。CCDの大きさを表す際は対角線の長さで言うのですが、実に19ミリという大きさです。
さらに、LAS-3000からは、19ミリよりもっとサイズアップし、28ミリというとても大きなものを採用しています。

レンズはいかがでしょう?

はい。レンズについても、LAS-1000の時からF値0.85のものを専用設計して使っています。富士フイルム社はカメラレンズメーカーでもありますので、特殊なレンズ設計も得意です。LAS-3000ではCCDのサイズアップに合わせた別設計の大型レンズを搭載しました。微弱な光を大きなCCDがキャッチする、という仕組みを実現するには、大きなCCDに対応するF値の小さなレンズ(=明るいレンズ)が必要だったのですが、市販ではそういったものがありませんでした。そこでLASのために特別なF 0.85のレンズを開発しました。ちなみに、一眼レフカメラ用の明るいレンズのF値といえば、F 1.4が代表格なのですが、簡単な計算比では、F 0.85は、F 1.4レンズの2.7倍の明るさということになります。
この、「大きなCCDと明るいレンズ」という組合せが、LASおよびAmersham Imager 600シリーズの心臓部であり、昔も今も最大の特長です。

進化を遂げつつも、維持する大切なポイントはずっと守り続けているということですね。
では、次回はLASシリーズ最新機種のAmersham Imager 600について、より詳しくお聞かせください。本日はありがとうございました。

 

» 開発秘話 第2話「Amersham Imager 600シリーズでの改良点とは」

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