プロテアーゼ阻害剤の特徴
表 プロテアーゼ阻害剤の特徴
プロテアーゼ阻害剤 阻害対象 至適濃度 特徴・注意点
PMSF
(Phenylmethylsulfonyl fluoride)

セリンプロテアーゼ・システインプロテアーゼ

≦1 mM
  • 左記プロテアーゼを不可逆的に不活化する阻害剤です。
  • 短時間で分解するので、使用直前に調製します。
  • DDTや2- メルカプトエタノールのようなチオール基を含む試薬の存在下では、効果が低下します。サンプル破砕はチオール基をもつ試薬を含まない溶液で行い、その後これらの試薬を添加します。
  • 強い毒性をもちます。取扱いには注意してください
AEBSF
(Aminoethyl benzylsulfonyl fluoride or Pefabloc SC)
セリンプロテアーゼ・システインプロテアーゼ ≦4 mM
  • PMSFに類似した阻害特性を持ちます。PMSFよりも可溶性が高く毒性が低い試薬です。
  • タンパク質のpIが変化する可能性があります。
EDTA または EGTA 金属プロテアーゼ 1 mM
  • 金属イオンをキレートして、金属プロテアーゼの活性を阻害します。
  • His-tagタンパク質の精製時には、
Leupeptin セリンプロテアーゼ・システインプロテアーゼ 2 ~20 μg/ml
  • 左記プロテアーゼを可逆的に不活化する阻害剤です。 DTTと共存させることにより阻害活性をもちます。
  • 高価です。
Pepstatin A アスパラギン酸プロテアーゼ(例:ペプシン) 2 ~20 μg/ml
  • 左記プロテアーゼを可逆的に不活化する阻害剤です。 DTTと共存させることにより阻害活性をもちます。
  • 高価です。
  • pH9以上では阻害活性が低下します。
Aprotinin セリンプロテアーゼ 2 ~20 μg/ml
  • 左記プロテアーゼを可逆的に不活化する阻害剤です。 DTTと共存させることにより阻害活性をもちます。
  • 高価です。
Bestain アミノ酸ぺプチダーゼ 2 ~20 μg/ml
  • 左記プロテアーゼを可逆的に不活化する阻害剤です。 DTTと共存させることにより阻害活性をもちます。
  • 高価です。
TLCK, TPCK

(Tosyl lysine chloromethyl ketone,tosyl phenylalanine chloromethyl ketone)

セリンプロテアーゼ 0.1~0.5 mM
  • 左記プロテアーゼを不可逆的に不活化する阻害剤です。
Benzamidine セリンプロテアーゼ 1~3 mM
Protease Inhibitor Mix セリンプロテアーゼ・システインプロテアーゼ・カルパインプロテアーゼ 100倍希釈して使用
  • EDTAフリーですので、必要に応じてEDTAを添加ください。
  • コンポーネントは非公開となっております。申し訳ございません。
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